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『シェルブールの雨傘』 [あらすじ]

『シェルブールの雨傘』 これはジャック・ドゥミー監督による映画のシナリオ本である。物語はノルマンディー半島の最先端にある小さな軍港・漁港が舞台である。ヒロインのジュヌヴィエーヴはかっての売れっ子女優カトリーヌ・ドヌーブが演じている。
 夫の死後、女手一つで傘屋を開いているエムリー婦人の一人娘ジュヌヴィエーヴは自動車修理工場で働いている青年ギー・フーシェと知り合い恋仲になるが、母親は二人の結婚に反対している。
 多額の税金を払えなくなったエムリー婦人は宝石屋に手持ちの宝石を売りに行き、そこで知り合ったローラン・カサールに娘を嫁がせようとする。
 そんな母親に反発したジュヌヴィエーヴはギーと駆け落ちまで考えるが、ギーに召集令状がきて、二人は別れ別れになる。
 ジュヌヴィエーヴは出征前夜を一緒に過ごして妊娠しているが、戦地アルジェリアからの便りは途絶えがちになる。そんな事情を知らないカサールは婦人にジュヌヴィエーヴとの結婚を申し込む。
 ジュヌヴィエーヴはギーのことが忘れられずに悩むが、妊娠していることを承知の上で、結婚の意志を固めるカサールとの結婚を母親に勧められて、ジュヌヴィエーヴは結婚を承諾しパリへ行く。
 そんな折、足に負傷して帰還したギーは、再びもとの自動車修理工場で働き始めるが、ジュヌヴィエーヴを失った心の傷は大きく、生活は乱れ、酒と女にうさを忘れるようになり、職も失ってしまう。
 そんな折、自分を実の子供のように育ててくれた名づけ親のエリーズが亡くなってしまう。ギーはエリーズの面倒をみてくれていた気立ての優しい娘マドレーヌと結婚し、エリーズの残してくれた遺産をもとにガソリンスタンドを経営するようになる。
 クリスマスの晩、妻のマドレーヌと息子がプレゼントを買いに出かけた留守に、何年かぶりにシェルブールを訪れたジュヌヴィエーヴが偶然ギーのスタンドに立ち寄る。クルマの中に居る子供に会ってみないかというジュヌヴィエーヴに、ギーはただ首を横に振る。ジュヌヴィエーヴが雪の中を去って行くと、妻と息子が帰って来て、ギーとともに雪の中でたわむれる。
 すれ違いから生じる人生の悲劇を切り取ったドラマである。

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