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『レ・ミゼラブル』 [あらすじ]

「レ・ミゼラブル」 飢えに泣く幼い甥や姪のために一片のパンを盗んで逮捕・投獄を命じられたジャン・バルジャンは、19年を刑務所で過ごし、46歳になってやっと釈放される。惨めな旅人に家々の人は扉を閉ざす。慈悲深い司教ミリエルは彼を人間としてもてなすが、投獄期間中に悪を身につけたジャン・バルジャンは世話になった司教の銀器を盗む。しかし司教はこれを許し贈り物として彼にこれを与える。
 これをきっかけにジャン・バルジャンは回心し善と徳の道へと向かうようになる。ジャン・バルジャンは名を変え北部フランスに住みつき、町の発展に尽力し、人望を集めて市長にまでなる。しかしこの時代前科者は社会復帰を認められていない。昔のジャン・バルジャンを知っている冷酷無情な警部ジャベールは彼に疑いをかける。
 折から他の町でジャン・バルジャンとして捕らえられた男があり、これを知った本物のジャン・バルジャンは一夜の苦悩の末、裁判中のところへ駆け込み、自分の正体を告白してその男を救う。
 財産を隠したあと、再び受刑者となる。しかし逃亡し、かって市長時代に薄幸の女ファンチーヌに死の床で約束した誓いを守り、人でなしのテナルディエ夫婦に預けられていて、そこで惨めな幼少期を過ごしていたファンチーヌの娘コゼットを救いだす。
 パリに出てコゼットと暮らすうち、はじめて愛すべき「子」を得た思いでその心は人間としてさらに成長する。
 しかし警部ジャベールの追求はここにも伸び、二人はある僧院に身をひそめ暮らす。ここでコゼットは美しい娘に成長し、やがて僧院を出て、散歩の途中出合った青年マリウスと恋いに落ち二人は恋い心を燃やす。それを知ってジャン・バルジャンは嫉妬に悩む。
 そんな折共和派の反乱がおこり(1832)マリウスはそれに加わる。警部ジャベーは反乱軍にスパイとして捕らえられているが、バリケードのところへ駆けつけていたジャン・バルジャンは彼を逃がしてやる。同時に傷ついていたマリウスとコゼットも嫉妬にかられながら地下道を通って救いだす。そこの出口で再度出合ったジャベールは彼らの逃亡を助けたあとセーヌ河に身を投げて自殺する。
 傷の癒えたマリウスはコゼットと結婚する。一方ジャン・バルジャンは取り残され衰弱してゆくが、彼の正義と慈愛の心を知ったマリウスはコゼットとともにジャン・バルジャンを訪れ、二人の愛に包まれてジャン・バルジャンは息を引き取る。その枕辺には、かってミリエル司教からもらった銀の燭台がともさえていた。

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